交通事故で加害者の保険会社と示談をすすめるときには、過失割合が非常に重要です。
過失割合が大きくなると、賠償金が一気に減額されてしまうためです。
以下では、加害者の保険会社が高い過失割合をあてはめてきて、納得できないと感じている方に知っておいていただきたい、過失割合に関する知識について、交通事故に強い弁護士が解説いたします。
1.過失割合とは
交通事故で、加害者の保険会社と示談交渉を進めるとき、過失割合を決める必要があります。
過失割合とは、交通事故の結果が発生したことに対する、被害者と加害者それぞれの責任の割合のことです。
交通事故では、被害者も過失が0になるわけではなく、双方に何らかの過失があることが多いので、過失割合を決定する必要があります。
そして、被害者にも過失割合がある場合には、「過失相殺」が行われます。
過失相殺とは、被害者が加害者に請求できる賠償金から、被害者の過失割合の分を減額することです。
たとえば、500万円の損害が発生していても、被害者に1割の過失があれば、相手に請求できる賠償金の金額は、1割減の450万円となります。
そこで、被害者にとって、過失割合は非常に重要です。なるべく多くの賠償金を獲得するためには、被害者の過失割合を、可能な限り、小さくしなければなりません。
2.法的に適正な過失割合がある
それでは、交通事故の過失割合は、どのようにして決めるのでしょうか?
これについては、これまでの判例や研究の積み重ねによって作られた、適正な基準があります。そこで、その基準をもとにして過失割合を決めていくのが原則です。
過失割合の根拠となる基準は、「判例タイムズ」という法律雑誌などの書籍により、確認することができます。
3.過失割合の修正要素とは
また、過失割合には、修正要素もあります。修正要素とは、基本の過失割合を加算したり減算したりする事情のことです。
たとえば、加害者に著しい過失があれば、加害者の過失割合が5~15%程度加算されますし、加害者に重過失があれば、加害者の過失割合が10~20%程度、加算されます。
過失割合を決めるときには、このような修正要素も加味して決定する必要があります。
4.過失割合に納得できないなら、虎ノ門法律経済事務所にお任せ下さい。
被害者が加害者の保険会社と示談交渉をするときには、必ずしも上記のような、適正な基準が当てはめられません。保険会社は、被害者が無知なことを良いことに、根拠なく、被害者に過大な過失割合を当てはめてくることが多いからです。
過失割合の根拠が不明で納得できないときには、法律の専門家である弁護士に対応を依頼すべきです。
相手の保険会社と示談交渉をされていて、過失割合に納得できない場合、お早めに虎ノ門法律経済事務所までご相談下さい。